子兎さんは俺様総長のお気に入り



突き飛ばすために勢いをつける。





そこまでは良かった。






「きゃあ!?」





「....っ!」





平らな道に大きめの石があるなんて思わない。



その石に突っかけてしまった。





コンクリートに頭を打ちつけられてもおかしくない筈なのに柔らかい感触だった。






「....。」





さっきまで声が怒号のようだったのに、急に静かになる。





あれ?何で急に静かになるの....?





顔を上げると金髪男は白目を剥いて気絶していた。




そして、私がコンクリートに頭をぶつけていないのは、彼の股間に頭突きしたから。





「ご、ごめんなさい!わざとじゃないんです!

大丈夫ですか!?」





「はははっ!」





「ちょっと!大笑いしている場合じゃないです!」




私がぶつかってしまった人は爆笑していて。


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