子兎さんは俺様総長のお気に入り


「でかした子兎!逃げるぞ!」




私を軽々しく持ち上げて、走り出す。






ほんとにわざとじゃないんです!
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!





言い訳かもしれないけど石があると思ってなくて....。






入学式前日から災難だ。






「あの、巻き込んでしまって本当にすみませんでした。」







「子兎、俺と付き合って欲しい。」








「.......え?」







え、付き合うってあの付き合うだよね!?
いきなりどうして!?






「お前を気に入った。」







「急に言われても無理ですごめんなさい。

ましては、初めて会った方となんて考えられません。」








「じゃあ、デートの約束しようか。」







「何でそうなるんですか!?

絶対嫌です!」







「じゃあ、お前にまた偶然会ったらその時デートな。」







何で!?
でも、こんな人気のない所に行くこともないし偶然なんてありえない。





ここは、この人に見つからなければいい話だよね?

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