子兎さんは俺様総長のお気に入り

無事、バイトだけで支払えそうな丁度良いアパートが見つかった。




私が通う城北高校からは、徒歩10分の距離。




家からアパートまで必要な物全てが揃い、ベランダから外を見下ろすと住宅が沢山並んでいて、スーパーやお店もある。





私が住んでいた家は、山を登る途中にあり周りは畑と木しかない。




「よし、荷物を出して設置しますか!」





1人しかいないのに大きく声を張り上げて気合いを入れる。





「....あれ?」





さっきまで青空が広がっていたのに、外は静かで暗闇だ。





スマホで家具の設置場所とか、誰かが投稿している部屋の風景を真似しながらやっていたらいつの間にか夜になっていた。





時計は11時半過ぎで、終電がない。




お母さんに、今日は泊まって引っ越し作業が終わり次第明日帰ると連絡を入れる。



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