子兎さんは俺様総長のお気に入り


「島崎理王ですよね?」




「いや、誰かな?知らないね。」







もう!わかってるのにこの人がそうですって言ってくれないと証拠にならない。





粘っても私の味方にはなってくれなそう。




特に物件を見つかることも、バイトも見つからずにとぼとぼ家へ帰る。






取り敢えず、退去費はあるうちに大家さんへ渡す。






……家に誰かいる?
退去費を渡そうとお金のある場所を探していると微妙に物がズレている。





何かがいる気配。
怖くて、心臓が締め付けられる。




「子兎さん、こんばんは。

やっぱりあなたは面白いね。
今、俺の気配感じてた?」






「きゃあ!?」





気配は感じてたけどほんとにいると思わなかった。

相変わらず爽やかな笑みを浮かべる泉海斗が…





「鍵をかけてたはずだけどどうしてここに?」





「なんかかかってたけどそんなの俺にとっては玩具だよ。」





「まだ私に何か?

不法侵入で警察呼びます。」






「嫌だなぁ警察だなんて。

今日は、あなたにお話しに来ただけ。」





距離をとっていたはずなのにいきなり詰め寄られて、警察を呼ぼうとしたスマホを奪い取られる。

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