子兎さんは俺様総長のお気に入り
「私は話すことありません。返して!」
「俺を見ても怖気ないその気丈さ気に入ってるよ?」
……っ!?
何がどうなったのかいつの間にか、床に倒れていて両手を顔の横で押さえつけられていた。
「ちょっと!離して!」
「話が終わったらね?
こうでもしないとあなた、逃げるでしょ。」
「……。」
「ん、大人しくなったね。
早速なんだけど、俺はダークネスっていう暴走族の総長だよ。
でね、あなたの事を気に入ったから俺の所に来て欲しい。
島崎理王と関わりを持つな。」
この人もこの人で勝手にもほどがある。
私は自分が思う道を行きたい。
「私は、あなたも島崎理王もタイプじゃないからどっちにも行きません。」
「はっきり言うね。
そーゆーところが気に入ってる。
俺はせっかちでも短期でもないから、自分から来てくれるのを待っているよ。
黒龍は潰すけどね?」
「あなたが嘘が嫌いって言ったから…。
それと、簡単に人を傷つけるのは1番嫌いです。」
「ふふ、今日のところは帰るね。」
私から離れて玄関から去る泉海斗。