子兎さんは俺様総長のお気に入り
─グゥゥ─
「お腹空いた。」
夜ご飯がまだだった。
材料がなくて自炊も出来ないから、コンビニへ行く。
....途中で時は戻り、男性を見つけた。
田舎と違い道が沢山あって、コンビニまでたどり着くことができず迷っていたところで出会った。
「声聞こえますか?」
申し訳ないと思いつつ、服をめくり上げて血が滲んでいる部分を確認する。
腹部を刃物で刺されそうなところ、避けてかすった感じ。
腹部の他に、背中や太腿にも同じような傷があり、口元も殴られたのか切れている。
....もしかしてヤクザ....?
そんな事考えている暇もなく、その男性をどうにか背中に背負って引きずりながら来た道を戻る。
「あと、もうちょっと....!」