子兎さんは俺様総長のお気に入り



「それはもう時効だ。

お礼は俺の所有するマンションに住み、俺と一緒にいること。

そうすれば家賃、引っ越し代、その他諸々全て負担する。」






「……もういい。」






会話がループするだけで私の話は一切受け入れてくれない。
授業も始まりそうだから、教室に戻ろうとする。






「そういえば、俺の自己紹介まだだった。

黒龍の総長の他に、島崎グループの不動産会社社長の息子だ。

そういえば、花森って聞いたことがあって調べたらうさぎの父親だったんだな。

娘が無礼を働いて課長降格は、避けたいよな?」





……!?
全部知ってたんだ。
だから、物件探しの邪魔もできたんだ。






「最低。」





「その他に言うことあるだろ?」





お父さんが大変な時期に迷惑かけたくない。
頼れる人も行くあてもない。



この人以外…。
すごく悔しい、思い通りに行きたくなかった。






「……島崎理王、助けて。」






彼は、満足気ににんまり弧を描き笑う。


これで、良かったんだよね…。






「あと、大翔からペナルティあったな?」






「大翔?」






「お前がぶつかった奴だ。」





あぁ、あの失礼男大翔って名前なんだ。





「俺がそのペナルティ貰うことにしたから。

携帯貸せ。俺の連絡は必ず出て来いと行ったらここに5分以内だ。

もし破ったら新たにペナルティを増やす。」



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