子兎さんは俺様総長のお気に入り
「ここがお前の部屋だ。」
ルームキーを渡されて、扉の前に立ち尽くす。
お金持ちって何するか予想外。
こうなったのは数時間前。
私は、彼の所有するマンションへ正式に住むことになった。
でも、引越しの準備もあるしまだ数日取り壊しまでには時間がかかるからそれまでは家で過ごそうと思った。
「じゃあ、今日から俺のマンションへ。」
「そんな無茶言わないで!
まだ学校だし、終わってから荷造りしても間に合わない。」
「学校の方へは俺が休むと言っておく。
手伝いと引っ越し業者呼ぶからすぐ荷造りしろ。」
島崎理王って何者なの?
先生まで操れるの?
今日決まって今日引越しなんていくらなんでも急過ぎる!
「うさぎちゃん、俺と健太も手伝うから安心して?」
「湊さん、健太くんありがとう!」
この2人は安心出来る。
私は2人と先に家へ帰って荷造りを始める。
終わった頃には丁度引っ越し業者が来て、どんどん荷物がトラックへ積まれる。
そして、湊さんと健太くんでお茶をして帰って今の状況だ。
島崎理王のマンションは、セキュリティが万全でさすがは御曹司だと実感した。
部屋は最上階で、部屋は2部屋だけ。
おそらく隣は島崎理王の部屋。
「家具はお前の気に入るように配置した。
それからキッチン、風呂、洗面所はリビング入って右側の部屋にある。」
「それはありがとう。じゃあ。」