子兎さんは俺様総長のお気に入り
「今ここでやっぱり追い出すことも可能だが……できればそうなりたくないよな?
その場合今月分の家賃で100万、ここに引っ越ししてきた料金全て支払うことになる。
俺も鬼じゃあない。
今から俺の言うことを聞くならさっきのは聞き逃す事にする。」
「優しい優しい、島崎理王様。
言う事聞きますのでどうか聞き逃して下さい。」
あなたが鬼じゃないなら悪魔よ!
わがままで最低なのもほんとなのに!
勝手に引っ越しさせておいて、自分の機嫌損ねたら出ていけって最低だよ。
「なら、この紙にサインを。」
サイン……?
そんなのでいいの?
名前を書くところ以外折られて隠されているけどここの部屋の誓約書みたいなのかな?
特にその時はそれ以上考えていなかったけど、この後私はまたこの男に振り回されることになる。
「はい。これでいい?」
「あぁ、サインも書いて貰ったことだしこの紙に書いてあることは絶対に守ってもらう。」
「え?」
その紙に書いてあったのは、俺様ルール?
●朝食と夕食は一緒に食べること
●呼ばれたら絶対に俺の所へ来ること
●俺が帰るまで俺の部屋で毎日待っていること
●寝る以外自分の部屋へ極力行かないこと
●1人で出かけないこと
な、なにこれ!?
背後に島崎理王がいて、肩を抱き寄せられて耳元には彼の唇が触れそうなほど近い状況で…
「これから…こーやって毎日……会おうな?」
「そんなぁ、サインする前に見せてくれても。」
「見せたところでお前がサインするのは変わらない。
俺の言うこと聞くって言っただろ?」