子兎さんは俺様総長のお気に入り



やっぱり好きになれない!
嫌い嫌い嫌い!





「早速なんだがちょっと急ぎでついてきて欲しいところがある。」





「え、今から?」





今の時間は夜の7時。
いつもならご飯を食べている頃。






「これ被って。」





外へ出て渡されたのはヘルメット。
素直に被ったけどこれって?





「乗れるか?」





「乗れるというか乗っていいの?」





乗れるか聞いてきたのは大きなバイクのことで、まず高校生がこれを乗っていいはずがない。





「ああ。」





「ああじゃなくて!

免許ないでしょあなた。」






「問題ない。行くぞ。」





私の話に聞く耳を持たずに、ひょいっと軽々しく私を持ち上げてバイクへ乗せる。






「ぎゃぁぁぁ!

怖い怖い怖い!もっとスピード落として!」






「これくらい普通だ。慣れろ。」






初めてのバイクは、明らかにスピード違反で私の体にバイクから落とすような風が当たる。





どうにか振り落とされないように、彼の背中にびったりくっついてきつく抱きついた。


< 70 / 70 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~

総文字数/80,284

ファンタジー221ページ

表紙を見る
時を超えた王女と戦国武将達 中編

総文字数/26,934

歴史・時代104ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop