子兎さんは俺様総長のお気に入り


「だろ?

俺の1番お気に入りの道だ。」



ヘルメットを被っていて表情は見えなかったけど、凄い得意気に話してるんだろうなぁ、





「こんな綺麗な夜景初めて!」




「どんなところに住んでたんだよ。」




「前に住んでたところはね、山と木しかなかったよ。」




「ふっ想像つかない。」




軽く笑った理王は明らかに馬鹿にしてる。


どうせ都会の人にはわからないし、私も都会に憧れてたからそれ以上は何も反論しなかった。



「なぁ、そんな山と木しかないところで今まで何してたんだ?」




「え?んー、私の家おばあちゃんの家がすぐ近くにあって畑やってたからそれを手伝ったり、木に登ったり、あと!そのおばあちゃんちの畑に小鹿が怪我して倒れてて看病したら懐いてくれてそのまま飼ってるの。」



て、喋りすぎたかも……。

田舎丸出しすぎてちょっと恥ずかしい!



「うさぎらしい。

動物園でしか鹿なんて見たことない。」


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