子兎さんは俺様総長のお気に入り
「……はぁ…」
「最近うさぎ様子が変だよ?」
屋上から教室へ戻ってきて、自席でため息を吐く私。
椅子を私の方へ向けて、心配そうに眺める麻衣。
いい加減、麻衣にはほんとの事言わないとだよね。
一人暮らしで遊びに来てって言ったくせに、家を誰かさんのせいで無くして……おじゃんになったこともまだ言えていない。
「んー、麻衣。明日の放課後って空いてる?」
「おお、いきなりじゃん。空いてるけど」
「そしたら、話したいこと全部話させてください。」
今日帰ったら理王に一応許可をとらないと後で何されるか……
考えるだけで恐ろしい。
あの悪魔のような笑みが頭に浮かんですぐに手で払う。