子兎さんは俺様総長のお気に入り
わがままに振り回されるのが悔しくて、名前を変えていた。
なんでバレてるの……
「たまたま今日さ、画面見ちゃってまさかとは思ったけど……ね?
俺の事そーゆーふうに思ってたんだ?」
「えっと……これは!うぅ、ごめんなさい」
すぐに思いつく言い訳が出てこなくて、謝った方が吉だと判断する。
自業自得なんだけど、笑顔がとても怖い……。
「生意気な子兎さんには少し躾が必要みたいだな」
「え……?きゃぁっ!?」
腕を引っ張られてベッドへと顔面からダイブする私。
すぐに仰向けに振り向くと鼻先が触れるほど近くに、彼の顔があった。
「り、理王!……近い…っ!」
「言っただろ?これは躾だ」
彼の胸を押し返してもビクともしなくて、色気たっぷりの甘い声が耳に響く。