君想い

「ねぇ~~。何食べようか??」


大学内には沢山学食があるみたいだが

どこに何があるか分からない私達・・・。


ちょっとうろうろして、

何を食べるか話をしていたら

私を呼ぶ大きい声が遠くから聞こえた・・・。


「お~~い。るい~~~」


りんちゃんと一緒に声のするほうを見ると

遠くからくにちゃんと友達が

手を振りながら歩いてくるのが見えた。


「ちょっと!くにちゃん
 大きい声で名前呼ばないで!
 いつも言ってるでしょ!」
 

近くに来たくにちゃんに

怒りながら注意した。

くにちゃんって、昔からどこでも

大きい声で私を呼ぶ。

そのせいで、

私が恥ずかしい思いをしているなんて

これっぽちも分かってくれないの・・・・。


「ほら、くに~~。
 でっかい声で呼ぶなよっていったじゃん」


っと、くにちゃんの横にいた優しそうな友達が

くにちゃんに笑いながら話していた。


「けどるいが、気がついたんだからいいじゃんかよ」


っと悪びれることなく、

私の前に来たくにちゃん。

やっぱり、なんにも分かってない!!

もう、この人に注意してもきっとまた、

大きい声で呼ばれるんだ・・・。


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