総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り
「アイツ、俺に一回勝ったからって調子に乗ってるよね。今の【月光】は俺が作った【Luna】と【Moon】が母体だってのにさぁ!」
「はいはい。言い訳は見苦しいからやめような、純弥」
前代未聞の、兼任総長をこなしてきた純弥は、今こそ総長を退いているものの、昔は恐れられるケンカの強い総長だった。
顔も良いし、ケンカも強い。それは生吹と同じだ。ただ生吹の方が、顔が良くて、ケンカが強かっただけで。
「上には上がいるって言葉、本当だったんだね~」
「おい。勝手に人を”総長代理”なんて決めたくせに、その、のほほんとした言いぐさは腹立つんだけど?」
「あはは~! ごめんね、伊織!」