総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り
「私が好きなのは蒼羽! そんな事で悩まないの、時間の無駄!」
「……ごめん」
しゅん、とした蒼羽は、明里の隣にゴロンと横になる。
――私が好きなのは蒼羽!
「……ふふ」
改めて言葉にされると、その破壊力は絶大で。
これからしばらくは不安になる暇もない、なんて蒼羽が余裕をこき始めた時。
目の前に、自分のスマホが現れる。
どうやら寝ている蒼羽の顔の前に、わざわざ明里がスマホを掲げたらしかった。
「……なに?」
「いや、安心しきってるところ悪いんだけど。コレ、いいの?」
「コレ?」
スマホの画面を見ると、今だ生吹が送ってきたメール画面で止まっている。
だけど、少しだけスクロールすると……