総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り
「せっかくの休みなのに、一人にしてごめん」
「蒼羽……。ううん、大丈夫だよ。春風さんも蒼羽と一緒ってことは、美月さんも暇してるかもしれないし。遊びに誘ってみる」
「……うん。遊びに行くようなら、また教えてね」
「わかった!」
バタン
やっとの事で蒼羽を送り出した明里は、さっきの言葉通り、美月に連絡を取る。
プルル
『はい、もしもし?』
「あ、美月さん! お久しぶりです、明里です」
『え、明里ちゃん! 嬉しい、元気だった?』
『はい! 美月さんも元気そうな声で安心です! あ、急なんですけど、今日ハロウィ…………』
「ハロウィンの仮装の衣装を買いに行きませんか?」なんて提案しようとした明里。
だけど、春風のメールを思い出す。