総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り
いつも元気まんまんな優利だが、こういう時は「申し訳ない」という背徳感にかられるらしい。
気にするなと何度伝えたところで、正義感の強い真っすぐな優利には何の効果もなく……今日もまた、蒼羽に謝っていた。
「夜野に迷惑かけるなって話だよな。悪いな、本当。兄貴がさ」
「……前も言ったけどさ。それはお兄さんであって、君じゃないでしょ? 君は君だよ」
「――……はは! さーんきゅ」
蒼羽は不器用だけど本当は優しい事を知っている優利は「ありがとな!」とニカッと笑う。
もちろん、そんな青春っぽい光景を見てげんなりした蒼羽は……