総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り
「こ、コスプレ衣装を売る専門店⁉」
見ると、アニメのキャラクターや動物だとか、色々な衣装や被り物がある。
しかも、なぜか超満員。
ただでさえ人混みが嫌いな蒼羽は「あの小さな箱(店)の中にもみくちゃにされながら何を楽しめというのか」と、顔を青くした。
だけど三年生組は「お~!」と、なぜか興奮していて。
「一輝、五着くらい選ぶか」
「あほ。あの美月ちゃんだぞ? この店買い占めてもいいくらい、何でも似合うだろ!」
なんて言い合っている。
そこで蒼羽はピンときた。どうして、わざわざこのお店に来たのか。それは……
この前メールにあった、ハロウィンパーティ‼
「ねぇ、まさか……彼女にコスプレしてもらいたい衣装を、選びにきたの?」
「当たり前だろ、それ以外に何があるんだよ」
「……」