総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り
「……」
少し、怪訝な表情を浮かべるのだった。
「生吹? 結局、何の電話だったんだよ?」
いつまで経っても浮かない顔をする生吹に、一輝が助け舟を寄こす。
「……いや」
何かあったわけじゃない。
結局、純弥は見つかったのだし、これから伊織とも合流するらしいし。
問題は解決して、万々歳のはず――なのに。
「……」
生吹は自身の胸のざわつきを、少しだけ覚えるのだった。
すると、ちょうどその時だった。
「そう言えば、新しい情報が入ったんだった」
ガサリと、コスプレ専門店の袋の音を立てながら、蒼羽が腕を組む。