総長たちによる彼女のためのハロウィン祭り
どうやら、その間に。
明里によって、蒼羽の部屋は、見るも可愛いハロウィン仕様に様変わりしていたのだ。
「明里、本当に君ったら……」
「お、怒った……?」
怒った?と遠慮気味に聞く明里。
その耳には黒い耳が生えており、ご丁寧にシッポまである。頬には可愛いハートのシールが貼ってあり……いつもの倍可愛く見える彼女に、もちろん蒼羽の怒りはすぐ消え去った。
「……かわいい」
「え?」
「明里によく似合ってる。ツンケンしたところも、気分で甘えてきそうなところも」
「~っ」
どっちが!!、と叫びそうになった。
蒼羽こそ、普段はツンケンしてるくせに、気分で甘えてくるのだ。それはもう、猫に負けないくらいのツンデレで。