甘すぎる嘘でからかう御曹司様、私と結婚して下さいますか?
「可愛いね、美都ちゃん」

「っ!馬鹿ですか!?」

「うーん、どっちかって言うと美都ちゃんが騙されやすいんじゃない?」

「違います!意地悪すぎます!」

「じゃあ、意地悪でいいよ。意地悪な夫もたまには悪くないでしょ?」

「夫に意地悪さは求めてません!」

私が春矢さんから離れようとすると、腕を掴まれる。


「美都ちゃん、明日から俺のマンションで一緒に住もうね」


「はぁ!?」


「美都ちゃんのご両親には俺から連絡しとくから」

「絶対に嫌です!」

「拒否するなら、もう一回キスしようか?」

「っ!お断りします!」

私が腕を振り払おうとするが、ビクともしない。
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