甘すぎる嘘でからかう御曹司様、私と結婚して下さいますか?
突然の宣言は
春矢さんと結婚して、丁度1ヶ月が経った。

春矢さんが、夕飯後に小さな箱を私に差し出す。

「はい、美都ちゃん」

「・・・?これ、何ですか・・・?」

「結婚指輪。渡すの遅れちゃったけど」

「え!くれるんですか!?」

「もちろん。だって、俺たち夫婦なんだから」

春矢さんの言葉が急に胸に引っかかる。
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