切ないほどに、とろける恋
ほんの少し、昔のミヤを思い出してから昼寝をした。
きっと雪道をたくさん歩いたのと、ミヤの心配をしたことが重なって、疲れていたんだろう。
ベットを背にして、もたれかかるように眠っていた。
眠りから覚めると、ベットの中に真っ裸の女の子が寝ていた。
急いで服を着せると、女の子は俺をじっと見つめる。
茶色がかった少し癖のある髪に、長いまつげ、ぱっちりした目。
これが一目惚れってやつなのかもしれない。
胸の鼓動がうるさいくらいだった。
叔父さんの娘になっていたというこも分かって、びっくりしている俺をよそ目に、ミヤは相変わらずマイペースだった。
お腹は空くし、すぐ眠るし、いつもみたいに俺に甘えてくる。
正直、いつもみたいに甘えられても、容姿が違いすぎて、どう接したらいいのか戸惑ってしまう。
「ね、いつもみたいにして」
ミヤは甘えた声で、俺の腕にすり寄ってくる。
いつもみたいに…?
ドキドキし過ぎて思い出せない。
とりあえず頭を撫でると、ミヤは嬉しそうに微笑んだ。
好きになるのは時間の問題かもしれない。
いや、もう好きになりかけてるのかもしれない。