君が死ねばハッピーエンド
「なんで…こんなことするの…?」
目覚めると、″どこかの部屋″はオレンジ色だった。
窓の外の、驚くほど綺麗な夕焼けのせいだってすぐに分かった。
夕焼けが眩しすぎて、霞む視界で私の前に立っている人を見上げた。
逆光で表情はよく分からなかった。
「好きだからだよ」
「え?」
「好きだから、こんなことしてるんだよ。おかしいかな?」
「おかしいよ!好きなら普通こんなことしない!好きな人を傷つけて脅かすようなことしないよ!」
「じゃあ、普通じゃないのかもしれないね」
悲しそうな声。
よく見えない表情のせいで、声だけが悲しそうに私に振り注ぐ。
私だって悲しかった。
悲しかった。
もう、戻れないんだ。
目覚めると、″どこかの部屋″はオレンジ色だった。
窓の外の、驚くほど綺麗な夕焼けのせいだってすぐに分かった。
夕焼けが眩しすぎて、霞む視界で私の前に立っている人を見上げた。
逆光で表情はよく分からなかった。
「好きだからだよ」
「え?」
「好きだから、こんなことしてるんだよ。おかしいかな?」
「おかしいよ!好きなら普通こんなことしない!好きな人を傷つけて脅かすようなことしないよ!」
「じゃあ、普通じゃないのかもしれないね」
悲しそうな声。
よく見えない表情のせいで、声だけが悲しそうに私に振り注ぐ。
私だって悲しかった。
悲しかった。
もう、戻れないんだ。
< 1 / 156 >