君が死ねばハッピーエンド
「あのね…そんな風に謝ってくれても、私の恐怖心や信じてもらえなかった悲しさはきっと消えないんだよ」

「分かってる。当たり前だよ」

「私達、そんなにめちゃくちゃ仲が良かったわけじゃないかもしれないけど、クラスメイトとして最悪な関係だったわけじゃないよね?」

「うん」

「でも誰も信じてくれなかった。あぁ、本当は私ってクラス中に嫌われてたのかなって思った」

「そんなことない!」

「でも、そう思うんだよ。きっとこれからも。誰かがイイ顔をしてくれても疑心暗鬼になって、でもどうせ私のこと嫌いなんでしょって勘繰って…いきなり明日から“はい、終わりました”って切り替えたりはできないよ」

「それでもいい」

中心の女子が私の、ただぶら下がってるだけって感じの無気力な腕を掴んだ。

「それでもいい。私はシイナがまた、ちょっとなら私達のこと信じてもいいかなって思ってくれるまで何度でも伝えるから。もう誰かの話を聞かないで一方的に誰かだけを信じたりもしない。そういう人がまた現れてしまったら次は一緒に戦いたい。シイナがずっとずっと怖いっていうなら、そうじゃなくなるように私も頑張りたい」
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