君が死ねばハッピーエンド
恋愛モンスター
日曜日。

私がバイトの早番に入れるのは学校が休みの日だけで、それでも普段から昼間に働いてくれているパートさんや主婦の方が居るから、土日でも早い時間にシフトが入っていることは珍しい。

早番メインのスタッフさん達も、たまにしか顔を合わせない私にもすごく良くしてくれる。

穏やかで、どんなに忙しい時間帯でも気持ちに余裕があって、素敵な大人だなぁなんて感じる。

カフェは朝八時オープンだ。
キッチン担当のスタッフは七時にはお店を開けて、仕込みをしてくれている。

私も今日はホールの軽い清掃とセッティングとか、オープン作業を任されているから七時出勤だった。

喫茶店の前に着くと、いつもと様子が違うことにすぐに気がついた。

心臓がドクンッと鳴る。

この既視感は、朔の棺が壊されていた時の、あの朝。

その時に感じた物と同じだった。

カフェの入り口にできた人だかり。

あの日はクラスメイトが大半で、他のクラスの生徒が何人か野次馬をしたり、通り過ぎながら気にしていたりって感じだったけれど、今はそれよりも沢山の人が店の前でザワザワとしている。

その原因を作っているのは、どうやら私みたいだ。
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