ミル*キス
「相沢さん」
「なんやー?」
「あのさ。あの時のこと、覚えてる?」
「あの時?」
「うん。10年ぐらい前、オレ、茅野神社の裏の雑木林で発見されたことあるやん?」
あの時、オレは一人で雑木林に行った。
母と相沢さん、それからフジさんが、暗くなっても帰ってこないオレのことを探して、あちこち走り回ってたらしい。
オレを見つけてくれたのは、フジさんだった。
ヒミツ基地の中で眠っていたところを発見されたのだ。
その後、フジさんからの連絡でかけつけた母と相沢さんが救急車を呼んで、病院に運ばれた。
コートも着ないで薄着だったせいか、風邪をこじらせて肺炎をおこしかけていたのだ。
「あん時さー。オレ、一人やった? 高校生ぐらいの女の人も一緒じゃなかった?」
「なんやー?」
「あのさ。あの時のこと、覚えてる?」
「あの時?」
「うん。10年ぐらい前、オレ、茅野神社の裏の雑木林で発見されたことあるやん?」
あの時、オレは一人で雑木林に行った。
母と相沢さん、それからフジさんが、暗くなっても帰ってこないオレのことを探して、あちこち走り回ってたらしい。
オレを見つけてくれたのは、フジさんだった。
ヒミツ基地の中で眠っていたところを発見されたのだ。
その後、フジさんからの連絡でかけつけた母と相沢さんが救急車を呼んで、病院に運ばれた。
コートも着ないで薄着だったせいか、風邪をこじらせて肺炎をおこしかけていたのだ。
「あん時さー。オレ、一人やった? 高校生ぐらいの女の人も一緒じゃなかった?」