ミル*キス
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すぐ来て!
来なきゃ死ぬ
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焦点の合わないような目で画面をぼんやり見ていたコウカさん。
「えへぇ。ごめんね」と笑う。
本気で死ぬつもりなんてないんだろうけど。
それならなおのこと、こんなこと簡単に言ってほしくない。
死ぬのは勝手だけど、他人を巻き込むな。
なんて思ってしまうオレ……ってやっぱ人としてどうなの?
それからポツリポツリと話し出したコウカさん。
話の内容はだいたい予想したとおりだった。
こういう時の対処法をオレはよくわかってる。
とにかく否定しちゃダメだ。
うわべだけの言葉で励ますのもNG。
説教なんてたれたらどツボにはまる。
だったらどうすればいいかというと。
ひたすら聞くのみ。
うんうんと。
そうかそうかと。
そしてもしも尋ねられたらこう答える。
「うん。オレもそう思うよ」
オレは無心になる。
彼女の心を映し出す鏡になる。
そして吐き出す愚痴を吸収してやる。