ミル*キス
ぽんぽんと背中を叩いてから、体を引き離した。


不安げな彼女の体を起こして、オレも座りなおす。

二人で向かい合うような感じ。


フッて笑ってやると、安心したような表情をした。


キャミの裾を握ってめくり上げる。

スポンと顔が出た途端、キスをした。


そしてそのまま押し倒して、今度はオレが上になる。

頬を指でなぞりながら顔を覗き込む。


「どうしてほしい?」


「めちゃくちゃにして……」


「うん……」



この人はいつもそう言う。

「めちゃくちゃにして」


だからオレは動く。


お望みどおりに。

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