ミル*キス
「日曜を定休日にした理由もそれですか?」


実は今までちょっと気になっていたのだ。

あの商店街は、基本的に火曜が定休日。

それなのに、ラファロだけが日曜を定休日にしていた。



「うん……」


スミレさんは一瞬口ごもり、何かを考え込むような表情をして

それからゆっくりと口を開いた。


「日曜日って……なんか寂しくならない? 特に夕方は、物悲しくなるっていうか……」

「えっ」

「って、こんな風に思うのあたしだけかな」


そう言ってクスクス笑う。


「オレも……」

「ん?」

「いや、なんか……同じこと考えてる人いるんやな……って、ちょっと今……びっくりした」

「そう。アナタも同じこと思ってたんだ」

「うん……」


――あ。

オレ、なんかヤバイかも。



――トンッ


「え?」


「ごめん。ちょっとだけ……肩かして」
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