ミル*キス
「うん。ほんまは辞める時に返さなあかんかってんけど」
鞄からカードケースのようなものを取り出すと、中から1枚名刺を抜き取った。
「はい」
ルウさんが手にしているそれをみんなで覗き込む。
そこにはたしかに“○○新聞社”の文字。
さらにはその下に名前が印字されている。
モンジ ルチカ
“文字 瑠智香”
「モンジ……ルチカ? ルウさんて本名はルチカだったんですね」
仮名が振ってあったから、かろうじて読むことができた。
「変わった名前やろ?」
ルウさんはクスクス笑う。
「文字(モジ)と書いて“モンジ”って読むねん」
「へぇ~。でも、ルウさんっぽいっすね。まさに文章を書く人……みたいな」
「ほんとだぁ」
って、ミーコも感心してる。
「ま、そんなわけで。あたしも色々あったわけですよ」
名刺を片付けながらいつものように冗談っぽく言うルウさん。
その様子にまたみんなで笑った。
鞄からカードケースのようなものを取り出すと、中から1枚名刺を抜き取った。
「はい」
ルウさんが手にしているそれをみんなで覗き込む。
そこにはたしかに“○○新聞社”の文字。
さらにはその下に名前が印字されている。
モンジ ルチカ
“文字 瑠智香”
「モンジ……ルチカ? ルウさんて本名はルチカだったんですね」
仮名が振ってあったから、かろうじて読むことができた。
「変わった名前やろ?」
ルウさんはクスクス笑う。
「文字(モジ)と書いて“モンジ”って読むねん」
「へぇ~。でも、ルウさんっぽいっすね。まさに文章を書く人……みたいな」
「ほんとだぁ」
って、ミーコも感心してる。
「ま、そんなわけで。あたしも色々あったわけですよ」
名刺を片付けながらいつものように冗談っぽく言うルウさん。
その様子にまたみんなで笑った。