ミル*キス
「あっ! あたしです! 不審者じゃありませんよ!」
声の主は、手にしていた懐中電灯で自分の顔を照らした。
黒いレインコートを着たミーコがそこにいた。
「お前、何やっとんねん」と驚くオレ。
「いや、奥様から今日は帰らないって聞いてたから、ひょっとしたらサトシさん一人でいるのかな……ってちょっと気になっちゃって。
様子見にきただけです。
それにしても……。
当たり前だけど停電って、チャイム鳴らないんですねー。だから勝手に鍵開けちゃいましたよ」
あっけらかんと答える。
「だからって……ビビるやろ! せめて、携帯鳴らせよ!」
「だって、あたしサトシさんの携番知らないもん」
「あぁ……そうですね」
思わず脱力。
なんかこいつの行動力ってオレの予想の範疇を軽く超えてる気がする。
声の主は、手にしていた懐中電灯で自分の顔を照らした。
黒いレインコートを着たミーコがそこにいた。
「お前、何やっとんねん」と驚くオレ。
「いや、奥様から今日は帰らないって聞いてたから、ひょっとしたらサトシさん一人でいるのかな……ってちょっと気になっちゃって。
様子見にきただけです。
それにしても……。
当たり前だけど停電って、チャイム鳴らないんですねー。だから勝手に鍵開けちゃいましたよ」
あっけらかんと答える。
「だからって……ビビるやろ! せめて、携帯鳴らせよ!」
「だって、あたしサトシさんの携番知らないもん」
「あぁ……そうですね」
思わず脱力。
なんかこいつの行動力ってオレの予想の範疇を軽く超えてる気がする。