ミル*キス
まずはオレの額に冷却シートを貼る。
そしてカップをオレの手に持たせる。
「あ……これ……」
「ホットレモネードですよ。喉痛くないですか? おばあちゃんが言ってました。サトぼっちゃんは風邪ひくといつもコレ飲みたがるって」
そう。
オレは子供の頃から喉が弱くて。
風邪ひくといつもフジさんが作ってくれる、はちみつのたっぷり入ったホットレモネードを飲んでたんだ。
ふーっと息を吹いてから、一口飲む。
「うまい……」
「夜ご飯は?」
「食ってへん。でも食欲ないし……」
「じゃ、りんごでも食べます?」
「あ、うん。それぐらいなら食えそう」
ミーコは懐中電灯の薄暗い明かりの中で器用にりんごを剥くとオレの目の前に置いた。
そしてカップをオレの手に持たせる。
「あ……これ……」
「ホットレモネードですよ。喉痛くないですか? おばあちゃんが言ってました。サトぼっちゃんは風邪ひくといつもコレ飲みたがるって」
そう。
オレは子供の頃から喉が弱くて。
風邪ひくといつもフジさんが作ってくれる、はちみつのたっぷり入ったホットレモネードを飲んでたんだ。
ふーっと息を吹いてから、一口飲む。
「うまい……」
「夜ご飯は?」
「食ってへん。でも食欲ないし……」
「じゃ、りんごでも食べます?」
「あ、うん。それぐらいなら食えそう」
ミーコは懐中電灯の薄暗い明かりの中で器用にりんごを剥くとオレの目の前に置いた。