ミル*キス
「いやああああ」
ミーコは耳をふさいで騒ぐ。
「ヤダッ、ヤダッ。それだけはダメ。あたし、オバケとか怖い話とかホントダメなんですー!」
体を小さくして泣きそうな顔をしている。
真っ暗な嵐の中、一人でこの家に来たくせに。
度胸があるんだかないんだか……ホントにこいつのキャラは掴みにくい。
オレはフッと息を吐き出すと
「じゃ、昔話でも一つ……」
と話し始めた。
「昔……大人の顔色を伺うのが得意な少年がいました」
ミーコは耳をふさいで騒ぐ。
「ヤダッ、ヤダッ。それだけはダメ。あたし、オバケとか怖い話とかホントダメなんですー!」
体を小さくして泣きそうな顔をしている。
真っ暗な嵐の中、一人でこの家に来たくせに。
度胸があるんだかないんだか……ホントにこいつのキャラは掴みにくい。
オレはフッと息を吐き出すと
「じゃ、昔話でも一つ……」
と話し始めた。
「昔……大人の顔色を伺うのが得意な少年がいました」