ミル*キス
あの時、彼女がくれたもの。

忘れもしない……


「ミ……」


ミルキー……と言いかけたオレの言葉に被せるように、



――カランコロン


背後でドアベルの音が響いた。


「いらっしゃ……」
「ああっ!! ミルキー!!!」



へ?

ミルキー?

今オレが言おうとしたセリフを盗ったのは、誰やねん?


振り返るとそこには、目をぱちくりさせて驚いているセーラー服姿の女子高生がいた。


いや、驚いてるのはオレも同じだ。


出たなっ


ネコ娘。
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