ミル*キス
ネコ娘は両手を口元に当てて、ジリジリとこちらに近づいてくる。

その目はまたウルウルと潤んでいて……。


「うそ……夢? ……これって……運命」


なんてブツブツ呟いてる。


そしてオレの目の前までやってくると、一瞬うつむいて口元をギュっと結んで

それから何かを決心したかのように顔をこちらに向けた。


「あの……」


「はい……」




「好きです!


付き合ってください!」



その瞬間、背後でルウさんがコーヒーを噴出す音がした。


オレはオレで衝撃の告白にイスからすべり落ちそうになった。


いったいなんなんだ……

この展開は……。
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