ミル*キス
ネコ娘はがっくりとうなだれた。


あ~あ、ひどい男……なんていう、ため息が店内にあふれているような気がした。


な、なんやねん。

今度はオレ、悪者ですか?


オレが悪いんすか?


そう思った瞬間、背後でルウさんが吹き出した。


「プッ……!!」



それを皮切りに、店内にいた全員が爆笑。

オレとネコ娘を除いて。



「5戦、5敗~!! そら、そんな告白の仕方したらあかんわ!!」


ルウさんはお腹を抱えてゲラゲラ笑ってる。


いったい何なんだ?


何が起こってるんだ?


わけがわからないオレの頭上にはずっとハテナマークが飛び交っていた。

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