ミル*キス
ラファロは元々おじいさんが経営していた。
高校を卒業した彼女は大阪の短大に入学するためにこっちにやってきた。
卒業後は、店の手伝いをしながら昼間は普通にOLをやっていたが
3年前におじいさんが亡くなってからは会社勤めを辞め、店を継いだのだとか。
スミレさんはそんな内容のことを、オレと目を合わせることもなく早口で話していた。
その姿に違和感を感じた。
この人……こんなに口数多いのかな?
なんとなくだけど……。
はぐらかされた?
何かをごまかそうとしてる?
そんな気がした。
だって、結局オレの質問にはちゃんと答えてない。
――なんであの時、あの場所にいたのかってこと。
「ごめんね。自分の話ばっかりしちゃって……。遅くなっちゃったね。そろそろ帰ろうか……」
結局、そこで話しを切り上げられてしまった。
なぜだかわからないけど……
これ以上あの時のことは話したくない……そう拒絶されたように感じた。
だからオレは余計に知りたくなったんだ。
あの時のことと。
それから目の前にいるスミレという名前のこの綺麗な人のことを。
もっともっと知りたい……って
そう思ったんだ。
高校を卒業した彼女は大阪の短大に入学するためにこっちにやってきた。
卒業後は、店の手伝いをしながら昼間は普通にOLをやっていたが
3年前におじいさんが亡くなってからは会社勤めを辞め、店を継いだのだとか。
スミレさんはそんな内容のことを、オレと目を合わせることもなく早口で話していた。
その姿に違和感を感じた。
この人……こんなに口数多いのかな?
なんとなくだけど……。
はぐらかされた?
何かをごまかそうとしてる?
そんな気がした。
だって、結局オレの質問にはちゃんと答えてない。
――なんであの時、あの場所にいたのかってこと。
「ごめんね。自分の話ばっかりしちゃって……。遅くなっちゃったね。そろそろ帰ろうか……」
結局、そこで話しを切り上げられてしまった。
なぜだかわからないけど……
これ以上あの時のことは話したくない……そう拒絶されたように感じた。
だからオレは余計に知りたくなったんだ。
あの時のことと。
それから目の前にいるスミレという名前のこの綺麗な人のことを。
もっともっと知りたい……って
そう思ったんだ。