ミル*キス
「そうなん? おらへんの? あ、ひょっとして、手広く浅く……ってヤツ?」


「うわっ。オレのイメージってそんなん?」


「うん。女の子いっぱい泣かせてそう」


「オレ、別にそんなに悪い男ちゃいますよ」


「うそ」


なんでうそつき呼ばわりされなあかんねん。


「まぁでも、お友達は多い方かな」


にっこり笑ってそう言うと。


「お友達ねぇ……」と呟いてから、ルウさんは隣に座るミーコの肩をポンと叩いた。


「ミネコちゃん、もう諦め。サトシ君はアンタの手におえるようなタイプちゃうわ」


「あ、あたっ、あたしは別に……」


ミーコは見るからに動揺しながら、アイスミルクティーのストローを咥えた。

コイツ……ほんまにわかりやすいな。



ルウさんがまたオレに問いかける。




「で、サトシ君て、どんなタイプが好きなん?」



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