ミル*キス
「ヒミツやんなぁ? オレらだけの」


勝ち誇ったようにそう言うと、シィは明らかに不満そうな顔をした。


「うわっ。なんかうざっ。えーよ、別に教えてくれんでも」


プッ……。

コイツ、嫉妬してるし……。


おもろ……。




「千春は、オレンジペコにしといたら? 好きやろ」


「うん、好き」


「じゃ、モカとオレンジペコね」


オレはオーダーを通した。



「で? キャラメルミルクティーって、なんやねん」


まだ気になっているのか、シィは小声でちぃちゃんに尋ねている。

その様子がおかしくてオレは肩を揺らして笑った。
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