ミル*キス
オレは首の後ろをポリポリと掻いてため息を吐き出す。
「そんなん言ってないやろ。別に迷惑じゃないよ」
ミーコは一瞬ホッとしたような顔をした。
だけど次のオレの言葉に、その表情はまた変わった。
「下心がないんやったら……やけど」
ミーコは今にも泣き出しそうにキュっと唇を結んで、
「お金は……大丈夫です」
そう言って歩き出すと、オレを抜いていってしまった。
そして背中越しでもオレに届くような、大きな声で言った。
「安心してください! 別にストーカーみたいにつきまとったりしません」
その時のミーコの顔は見えなくて。
オレは今彼女が何を考えているのかなんて、まるでわからなかった。
「そんなん言ってないやろ。別に迷惑じゃないよ」
ミーコは一瞬ホッとしたような顔をした。
だけど次のオレの言葉に、その表情はまた変わった。
「下心がないんやったら……やけど」
ミーコは今にも泣き出しそうにキュっと唇を結んで、
「お金は……大丈夫です」
そう言って歩き出すと、オレを抜いていってしまった。
そして背中越しでもオレに届くような、大きな声で言った。
「安心してください! 別にストーカーみたいにつきまとったりしません」
その時のミーコの顔は見えなくて。
オレは今彼女が何を考えているのかなんて、まるでわからなかった。