ミル*キス
ピーコートの裾から見えるチェックのプリーツスカート。

紺色のハイソックスに黒いローファー。

典型的な女子高生のスタイルだ。


「ここ、キミの遊び場なの?」


スミレさんはそう言って、ヒミツ基地の中を見渡した。


そこには、サッカボールや野球のバットなど、オレたちの遊び道具が転がっていた。


「あっ!」


とオレは叫ぶと、慌てて奥まで行って、横田が持ち込んだエロ本を伏せた。


そんな様子に彼女はクスクス笑ってた。


「あたしスミレっていうの。キミは?」


「……サトシ」


「そう。サトシ君、ねぇ、もうしばらくここにいていい?」



オレは恥ずかしくてただ黙って頷いた。



「せっかくだから何かお話しようよ」


地面に座り込むスミレさん。


ちょっと戸惑いながらも、オレもその横に座った。

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