スーパー戦隊ヒーローズ２ コスモ戦隊コスモバスター 見よ！ 正義の命の炎を！

　「こちらホワイト。　新宿駅から千葉方面へ向かって黒ずんだ人形らしき物が並べられています。　至急来てください。」　「了解。」
定期巡回中の白川良子が見付けたのは夥しい数の人形？だった。
　「これは変だな。」　「でしょう？　この方向はディズニーランドよ。」
「ディズニーランドか。　そこに何か有りそうだ。　行ってみよう。」　赤城はコスモジェットを呼び出した。

　「おらおら、さっさと歩け！」　「俺たちをどうする気だ？」
「分かっているだろう。　ルーランド様のためにお前たちは死ぬのだよ。」　兵士が不気味に笑う。
　アトラクションゾーンでは人々が船に乗せられて走り続けている。　「これでは、、、。」
　警察隊も緊急通知を受けて駆け付けてはみたが手を出せないでいる。　「貴様たち、下手に動くんじゃねえぞ。　動いたらこの女たちは火炙りにしてやるからな。」
「これでは動けません。　撤退しましょう。」　「馬鹿野郎。　あの人たちがどうなってもいいのか？」
　そんなディズニーランド近郊にコスモジェットは到着した。　「やっぱりそうか。　バルドランが占領している。　迂闊には近寄れない。」
　そのうちに爆発音が聞こえた。　「どうした？」
「アトラクションが一つ、破壊されました。」　「なんだって？」
「バルドランには手も足も出せないだろう？　地球人よ　降参するんだな。」　怪人の不気味な笑い声が聞こえる。

　赤城は作戦本部へ帰ってきた。　「どうだった？」
「見張りはかなり慎重だ。　ゲートというゲートは閉められている。　突撃は無理だ。」　「だったら俺が潜り込むよ。」
「黒岩さん、大丈夫なの？」　「任せとけって。　潜り込んで中から混乱させてやるよ。」
　「よし。　ただちに出撃だ。」　「オー！」

　5人はディズニーランドを見渡せる場所にまでやってきた。　「チェンジ　ブラック！」
コスモブラックはゲート脇の壁からスッと中へ消えていった。　そう、壁や床を自由に移動できるのである。
けたたましい警報音が鳴った。　「侵入者です！」
「何？　何処から入ったんだ？」　バルドイヤーが大騒ぎをしている。
　「そうか。　壁にはセンサーが仕込まれてるんだ。　床ならどうだ？」　コスモブラックが床へ移動すると警報音は鳴りやんだ。
　「探せ！　何処かに隠れているはずだ！　くまなく探せ！」　通路をバルドイヤーたちが走り回っている。
「ちょいと遊んでやるか。」　ブラックは壁に影絵を投映した。
「何だこれは？」　「分かりません。　何なんでしょう？」
「こんなのをローランド様に知られたら俺たちは殺される。　何とかしろ！」

　「中を見てきたぜ。」　「どうだった？」
「ゲストロード１５２にやつらの拠点が在る。　そこまでは無防備だ。」　「何だって？　無防備？」
「でもセンサーは稼働中だ。　全て壁に仕込まれている。」　「よし。　ホワイトとブラックは潜り込んでくれ。　俺たちは空から行く。」
　「おらおら、歩け！　くたばるまで歩け！　誰も手は出せないんだ。　思い通りに殺してやる。」