ジャーニー☆マリオネット
【ジャーニー☆マリオネット】
第一幕
白い砂浜。青い海。そしてそこに浮かぶのは豪華客船。
青蘭高校が貸切チャーターしたその船にはでかでかと『青蘭高校御一行様』というプレートが掲げられていた。
その船の近くには青蘭高校の制服に身を包んだ3年生たちがゴミのように集まっていた。
そしてそんな黒山の人だまりの中でひと際陰のオーラを発している女子がひとり。
彼女の名前は「西園寺 里奈」
どこにでもいそうなザモブ顔女子の彼女は同じく陰のオーラを放つおさげの女と寄り添うようにしながら豪華客船を見上げていた。
「高校生活最後の思い出が作れる事になって本当によかったね、里奈」
「本当だね。おさげとたくさん思い出つくりたい」
「でも豪華客船をチャーターできるなんてうちの学校ってそんなにお金持ちだったっけ?」
「あ、これね。実はパパが頼んだみたいなの……」
「えー!」
おさげが小さな目を頑張って大きく見開いて驚く。
里奈はそんなおさげのリアクションに苦笑いを浮かべる。
「私が修学旅行中止の話をしたら、それはいけない。パパがなんとかするぞって張り切っちゃって……やめてって言ったんだけどね」
「ううん、里奈パパのおかげだよ。きっとみんな喜んでるよ」
第一幕
白い砂浜。青い海。そしてそこに浮かぶのは豪華客船。
青蘭高校が貸切チャーターしたその船にはでかでかと『青蘭高校御一行様』というプレートが掲げられていた。
その船の近くには青蘭高校の制服に身を包んだ3年生たちがゴミのように集まっていた。
そしてそんな黒山の人だまりの中でひと際陰のオーラを発している女子がひとり。
彼女の名前は「西園寺 里奈」
どこにでもいそうなザモブ顔女子の彼女は同じく陰のオーラを放つおさげの女と寄り添うようにしながら豪華客船を見上げていた。
「高校生活最後の思い出が作れる事になって本当によかったね、里奈」
「本当だね。おさげとたくさん思い出つくりたい」
「でも豪華客船をチャーターできるなんてうちの学校ってそんなにお金持ちだったっけ?」
「あ、これね。実はパパが頼んだみたいなの……」
「えー!」
おさげが小さな目を頑張って大きく見開いて驚く。
里奈はそんなおさげのリアクションに苦笑いを浮かべる。
「私が修学旅行中止の話をしたら、それはいけない。パパがなんとかするぞって張り切っちゃって……やめてって言ったんだけどね」
「ううん、里奈パパのおかげだよ。きっとみんな喜んでるよ」