ジャーニー☆マリオネット
【ジャーニー☆マリオネット】
第二幕
豪華客船に乗って無人島へと到着した青蘭高校3年生の一同。
世紀末の住人たちのようにひゃっはーっと奇声を上げながら若さを爆発させて船を降りていく。
そこに白い砂浜と自然と海があれば、誰もがテンションは爆上がりになるのは仕方のない事だろう。
「無人島なんてはじめてきた」
おさげがそうつぶやく。
「そうだね。私もはじめて……」
陰のオーラを放ちながら里奈もつぶやいた。
2人は船をおり、引率の教師の元に集まっている生徒たちの輪に加わる。
点呼が終わると教師が数名の生徒を引き連れて船に戻っていく。
無人島故にここにホテルなどはない。
各班に分かれてこの砂浜でキャンプを行う事になっているのだが、その準備の為に船にキャンプ道具を取りにいったのだ。
「ごめん、里奈。私キャンプ係だからいかなきゃ!」
「あ、うん。わかった。気を付けてね、おさげ」
「ありがと。また後で遊ぼうね」
おさげはそういうと船の方へと戻っていった。
ひとりぽつんと残された里奈は、なんとなしに地上を照らす太陽を眩しそうに見上げた。