茨の蕾は綻び溢れる〜クールな同期はいばら姫を離さない〜
荒い呼吸を繰り返していた百子の視界に、唐突に丸い白が飛び込んできて思わず目を閉じる。薄目を開けてその明るさに慣れてきて再び目を見開くと、今度は陽翔の顔が飛び込んできて、ぼんやりと開いた口にするりと彼の舌が侵入してきた。タオルの目隠しが無くなったことに少しの安堵と一抹の寂しさを覚えた百子だったが、陽翔のいたわるような口づけにうっとりと身を任せる。だが蜜壺を蠢く彼の指はいつの間にか3本に増えており、再び下腹部がきゅんと疼いて彼の指が動くのを今か今かと待ち受けていた。

「ああっ! きもち、い! もっと……!」

淫靡な水音が彼の指の抽送に合わせて百子の耳を犯し、彼の指が悦い所を掠めたり擦るので、百子は恥じらいを捨てて陽翔に強請る。

「百子は俺の指が好きだもんな。こんなに咥えこんで……やらしー」

陽翔は再び彼女の秘花を覗き込む。もう片方の手で百子の花芽をこね回したりそっと撫で、百子の腰が、体が跳ねて嬌声が次第に掠れ、荒い息を繰り返す彼女の乱れる様を見ていると、熱杭の根本がひやりとして我に帰る。思わず自分の昂ぶりを見やると、先端からの蜜が溢れて根本に、茂みに貼り付いており、その事実に軽く驚愕する。

「は、る……と! おね、がい……も、挿れ……」

それに追討ちをかけるように、百子が切なげに目を細め、陽翔のわずかに脈打つ熱杭にそっと触れてしまい、少しでも焦らそうと思っていた彼の企みは落ち葉よりも軽く吹き飛んでしまう。

(くそっ! 保つ訳ねえだろ! こんなことされたら!)

「まだそんなにイッてないだろ。それなのに俺のが欲しいのか」

そう言いながらも、陽翔はベッドサイドにある避妊具の袋を手にする。それを受けてか、百子の口元がさらに綻んで陽翔の心臓を直撃した。

「うん……はると、の、それで……ふさい、で……」

「……っ! 俺を煽るとどうなるか教えてやるよ。覚悟しろ」

陽翔の眼光が劣情に塗れて鋭くなったのを、百子は待ってましたと言わんばかりに、彼に向かって両手を伸ばす。避妊具を両手で素早く装着した陽翔は、躊躇なく彼女の腕に飛び込んで何度も唇を合わせながら彼女の秘花を、花芽を熱杭の先端で縦になぞる。期待に塗れた百子の甘い声をずっと聞いていたかったものの、はちきれんばかりに欲望に膨らんだ熱杭を止めることはできなかった。陽翔は百子と唇を合わせながら蜜口にそっと先端をあてがい、ゆっくりと自身の腰を進めた。
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