茨の蕾は綻び溢れる〜クールな同期はいばら姫を離さない〜
一際襞がうねって絡みつき、嬌声も大きくなって彼女の腰が跳ねる。先端に僅かな硬い感触が触れると百子がよがるのは陽翔が一番良く知っていた。しかし強くそこを突くと痛くなる場合もあるので、腰を強く打ち付けたい衝動をなだめて陽翔は繰り返し優しくノックするように腰を動かし、片手だけ自由にした陽翔はそっと彼女の花芽をこね回す。

「あっ! だめ! イッちゃ……!」

「我慢すんな、百子」

不規則な締め付けが熱杭を奥へ奥へと導くように蠢き、百子は体を反らせ、真っ白になった視界の中で荒い息を吐きながら体をびくんと跳ねさせる。その動きを封じるかのように陽翔が覆いかぶさり、ゆるゆると腰を動かしながら百子の唇を奪う。

「んん……っ! ふぅ……! あぁ……」

疼きが開放されたというのに、陽翔が動くので百子はふわふわと漂って、降りることができずにさらにまた視界が白く弾けて高みへと登ってしまう。陽翔が腰を入れる時よりも腰を引くときにゆっくりと動くので余計にそう感じるのかもしれない。引き止めようと下腹部に力が入り、熱杭に襞が追いすがって包み込む。

「おい! ちょっ……! ぐっ! ああっ!」

予想していなかった刺激に、陽翔は迫り来る白い奔流を避けきれず、熱杭が膨張したと思えば白いマグマが噴き出してしまい、低いうめき声と共に体が何度か痙攣した。その間も襞がマグマの噴火を促すものだから慌てて引き抜き、熱杭の根本を押さえて避妊具を外し、先端をティッシュで拭く。

「ごめん、百子……めちゃくちゃ気持ち良くて俺だけ先にイッちまった……」

陽翔が何故かベッドの上で正座をして謝罪していたので、百子は首を横に振った。

「いいの……だって、私で気持ち良く、なって……くれたんでしょ? それに、私だってイッたんだから……」

白い視界が晴れてきた百子はうっとりと陽翔を見上げて微笑む。蠱惑的なその表情に、足を崩してあぐらをかくと、果てたばかりの熱杭が起き上がるのを感じた陽翔は次の瞬間ぎょっとして声を上げた。

「こらっ! 百、子! ぐうっ!」

まだ勢いがついていない熱杭は、ぬるりとした柔らかく温かなものに包まれ、制止しようとした彼の言葉は低く艶っぽい呻きに変化した。百子に吸い付かれ、すぼめられ、舌が這わされた熱杭はいともたやすく臨戦態勢になってしまい、百子が驚いて口を離す。

「うそ、早くない? 復活するの」

「ももこ、が舐めるから、だろ! ううっ!」

裏筋を、先端と裏筋の境目の出っ張りを愛撫された陽翔は、百子の頭を引き剥がせない。腰を動かすのだけは何とか耐えたものの、再び果ててしまえば何かに敗北した気になってしまうため、陽翔は彼女の双丘の実を探り当て、摘んで指先で転がした。
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