茨の蕾は綻び溢れる〜クールな同期はいばら姫を離さない〜
「まさか百子から入れるとはな……頑張ったな」
労るように背中をとんとんと彼の大きな手に軽く触れられ、百子は顔を上げた。彼の顔が近づいて触れるだけのキスを唇に落とされると、百子は再び体をおこした。
「だって……意地悪されたままなんて悔しいもの……陽翔のばか」
百子は唇を尖らせていたが、その唇がゆるく弧を描き、それと同時に下腹部に力を込める。
「くっ……こら、百子、分かっててやってんだろ」
熱杭を柔らかく包み込む彼女の襞が締め付けるために陽翔が呻く。それをほくそ笑んで見ていた彼女は妖艶で、余裕があるように見えた陽翔はピクリとこめかみを動かして、腰に力を入れた。
「あっ! やだ! いきなりっ……! ああああ!」
陽翔を見下ろして悦に浸っていた百子は、彼に突き上げられて体をびくんと反らせて震える。
「先に不意打ちしたのは百子だろ。これでおあいこだッ!」
結合部から水音と互いの腰がぶつかる音がして、百子の最奥を陽翔の楔が穿つ。先程まで見せていた余裕は自分の嬌声に、先端が最奥に届く度に落ち葉よりも軽く吹き飛んでしまった。
「いい眺めだ」
陽翔は自分の与える甘い疼きで喘ぎ、彼女の双丘がふるふると震え、結合部が交合によって白く泡立っているのを見てにやりと口元を緩める。喘ぐ彼女の揺れる2つの丸い膨らみに手を伸ばしてそっとそれを手のひらに収め、固くなっている実を指で弄ぶ。
「やあ! いっしょ、は! だめ!」
「だめなもんか。百子のここはイイって言ってんぞ」
陽翔は再び彼女の最奥をやや強めに突き上げる。いつもと違うところに熱杭が触れるためか、百子の嬌声の質がいつもと違う気がしてならない。先程から襞が不規則に脈動して自身を締め付け、精を強請ろうと子宮へと導くように蠢いており、彼女の嬌声は半ば叫び声のようになっているのだ。突き上げる度に体をくねらせている彼女を見ているうちに、陽翔も限界が近いことを悟る。
「もも、こ……! すまん、ぐっ! ああっ!」
「だめ! 私も……! ッ!」
目の前に白い光が激しく明滅し、体が独りでに二回ほど跳ね、ずるりと楔が離れて行ったことに一抹の寂しさを覚える百子は、そのまま陽翔の胸にくたりと体を預ける。避妊具の処理を終えた陽翔はラッコみたいだと思いながら、自分の手でぐったりとした百子に得も言われぬ悦びで心を満たし、額に口づけして彼女を抱きしめ、彼女の頭を、背中をゆるゆると撫でる。
「すまん、百子……今日は俺がポンコツだった……」
「いいの……たくさん悲しいこと吐き出して疲れたでしょ? だから……」
百子はもぞもぞと上に移動して彼の唇にそっとキスを落とし、彼に頬ずりしながらぎゅっと彼の首に手を回して耳元で囁く。
「だから今日はもっとくっつこ?」
「……ッ!」
彼女から直球のお強請りをされることが珍しく、陽翔は三度自分自身の活力が増したが、百子に言いたいことを言えてないと思い立ってそれを振り払った。
「ありがとな、百子……辛いことも思い出させたが、百子の本音が聞けて俺は嬉しかった」
「私も……ありがとう。私も陽翔の本音を聞けて嬉しかったよ……辛かったでしょうに、話してくれてありがとう」
陽翔の力強い瞳と、百子のうっとりした瞳があった。誘われるように、どちらともなく口づけを交わし、二人きりの夜は更けていった。
労るように背中をとんとんと彼の大きな手に軽く触れられ、百子は顔を上げた。彼の顔が近づいて触れるだけのキスを唇に落とされると、百子は再び体をおこした。
「だって……意地悪されたままなんて悔しいもの……陽翔のばか」
百子は唇を尖らせていたが、その唇がゆるく弧を描き、それと同時に下腹部に力を込める。
「くっ……こら、百子、分かっててやってんだろ」
熱杭を柔らかく包み込む彼女の襞が締め付けるために陽翔が呻く。それをほくそ笑んで見ていた彼女は妖艶で、余裕があるように見えた陽翔はピクリとこめかみを動かして、腰に力を入れた。
「あっ! やだ! いきなりっ……! ああああ!」
陽翔を見下ろして悦に浸っていた百子は、彼に突き上げられて体をびくんと反らせて震える。
「先に不意打ちしたのは百子だろ。これでおあいこだッ!」
結合部から水音と互いの腰がぶつかる音がして、百子の最奥を陽翔の楔が穿つ。先程まで見せていた余裕は自分の嬌声に、先端が最奥に届く度に落ち葉よりも軽く吹き飛んでしまった。
「いい眺めだ」
陽翔は自分の与える甘い疼きで喘ぎ、彼女の双丘がふるふると震え、結合部が交合によって白く泡立っているのを見てにやりと口元を緩める。喘ぐ彼女の揺れる2つの丸い膨らみに手を伸ばしてそっとそれを手のひらに収め、固くなっている実を指で弄ぶ。
「やあ! いっしょ、は! だめ!」
「だめなもんか。百子のここはイイって言ってんぞ」
陽翔は再び彼女の最奥をやや強めに突き上げる。いつもと違うところに熱杭が触れるためか、百子の嬌声の質がいつもと違う気がしてならない。先程から襞が不規則に脈動して自身を締め付け、精を強請ろうと子宮へと導くように蠢いており、彼女の嬌声は半ば叫び声のようになっているのだ。突き上げる度に体をくねらせている彼女を見ているうちに、陽翔も限界が近いことを悟る。
「もも、こ……! すまん、ぐっ! ああっ!」
「だめ! 私も……! ッ!」
目の前に白い光が激しく明滅し、体が独りでに二回ほど跳ね、ずるりと楔が離れて行ったことに一抹の寂しさを覚える百子は、そのまま陽翔の胸にくたりと体を預ける。避妊具の処理を終えた陽翔はラッコみたいだと思いながら、自分の手でぐったりとした百子に得も言われぬ悦びで心を満たし、額に口づけして彼女を抱きしめ、彼女の頭を、背中をゆるゆると撫でる。
「すまん、百子……今日は俺がポンコツだった……」
「いいの……たくさん悲しいこと吐き出して疲れたでしょ? だから……」
百子はもぞもぞと上に移動して彼の唇にそっとキスを落とし、彼に頬ずりしながらぎゅっと彼の首に手を回して耳元で囁く。
「だから今日はもっとくっつこ?」
「……ッ!」
彼女から直球のお強請りをされることが珍しく、陽翔は三度自分自身の活力が増したが、百子に言いたいことを言えてないと思い立ってそれを振り払った。
「ありがとな、百子……辛いことも思い出させたが、百子の本音が聞けて俺は嬉しかった」
「私も……ありがとう。私も陽翔の本音を聞けて嬉しかったよ……辛かったでしょうに、話してくれてありがとう」
陽翔の力強い瞳と、百子のうっとりした瞳があった。誘われるように、どちらともなく口づけを交わし、二人きりの夜は更けていった。