私にワルイコトを教えたのは政略結婚の旦那様でした
ただ、こういうのはいろんな方面からアドバイスをもらったほうがいいんじゃないかと思っただけで。
「んー、要するに男がもらって嬉しいもの、って話?」
うんうんと勢いよく頷く。
彼女には炯さんの話をしてあった。
ただ、仕事は小さな会社の社長と規模を縮小してあるが。
「無難なのはネクタイとかネクタイピンとかじゃない?
いつも使ってもらえるしさ」
「ネクタイ……」
私が選んだネクタイを炯さんが締めているところを想像する。
……これはこれであり、かも。
あー、でも、ネクタイは毎日使ってもらえないな……。
「あとは財布とか?」
しかし、炯さんは財布を使ってなかったような?
マネークリップ派だった気がする。
マネークリップはありだよね。
「ううっ、難しい……」
「まあ、城坂さんからのプレゼントなら、なんでも喜ぶんじゃない?
だって、ベタ惚れみたいだし?」
「うっ」
昨日のスミさんと同じことを言い、島西さんが意地悪く笑う。
炯さんの話をするたびに「惚気、ごちそうさま」
とか言われているし、そうなるだろう。
『なんの話をしているんだい?』
「んー、要するに男がもらって嬉しいもの、って話?」
うんうんと勢いよく頷く。
彼女には炯さんの話をしてあった。
ただ、仕事は小さな会社の社長と規模を縮小してあるが。
「無難なのはネクタイとかネクタイピンとかじゃない?
いつも使ってもらえるしさ」
「ネクタイ……」
私が選んだネクタイを炯さんが締めているところを想像する。
……これはこれであり、かも。
あー、でも、ネクタイは毎日使ってもらえないな……。
「あとは財布とか?」
しかし、炯さんは財布を使ってなかったような?
マネークリップ派だった気がする。
マネークリップはありだよね。
「ううっ、難しい……」
「まあ、城坂さんからのプレゼントなら、なんでも喜ぶんじゃない?
だって、ベタ惚れみたいだし?」
「うっ」
昨日のスミさんと同じことを言い、島西さんが意地悪く笑う。
炯さんの話をするたびに「惚気、ごちそうさま」
とか言われているし、そうなるだろう。
『なんの話をしているんだい?』